田舎育ちでも予備校に通って医学部に合格するために

田舎に暮らす受験生

田舎に暮らす受験生かならず、自分の足跡を振り返り、満足できる時がやってくる

都市部に生まれ育った人たちには想像がつかないかもしれませんが、田舎に暮らす受験生にとって、模試一つでも自宅からえらい距離があったり、よほどモチベーションをしっかり維持していないと乗り越えられない障害が数多く存在するものです。
遠隔地の講習を受講するためだけにホテルを予約して何日も滞在するわけですが、 この時ほど都会に住む受験生が羨ましいと思ったことはありませんでした。
僕が払う高い交通費、ホテルの宿泊費、その金額を考えると、都会に住んでいたらもう一ターム多く受講できたかもしれないんですよ。
自宅から予備校まで電車で10分、なんていうクラスメイトもいて、自分が置かれた境遇のハードさが恨めしく思ったこともありました。
だけどある時、講習仲間から言われたんです、「色々な犠牲を払って医学部を目指すお前は、俺らよりよほどアドバンテージあるんだぞ。
ホテル代、交通費かけて受けに来た講習、先生の一言も聞きもらすまいって、思えるだろ?結局そこが違うんだよ。
同じ偏差値なら、背水の陣で臨んでる奴の方が数字は出せると思うもん。
」その時はなんだかあまりいい気持ちがしなかったのですが、いよいよ受験も迫ってくると、「不合格という選択肢はないのだ。
」という気持ちになれたのは、その時の仲間の言葉のおかげでした。
僕は高校卒業後、一年かけて受験勉強に専念し、一浪で第一志望の医学部に合格できたわけですが、もし全てにおいて恵まれた環境だったら、この結果を出せた自信はありません。
親にも多額な出費をさせてしまったし、予備校付属の寮の個室で一人深夜にコーヒーを飲んでいると、随分遠いところに来てしまったなという気持ちになり弱気になることもありました。
だけど、まわりを見渡すと田舎出身の予備校生もちらほらいて、皆このままでは田舎に帰れない、高校時代勉強もしないでマイルドヤンキー化している友達と一緒にゴールが同じでは親にも申し訳が立たないし、第一自分を裏切ることになる、と話してくれた友人の存在は、非常に支えになりました。
そうなんです、田舎を出た時と同じ姿で田舎に帰りたくないのです。
医学部の学生として帰省したいのです。